Joule (ジュール)
ジュールはエネルギー、仕事、熱量のSI単位です。1ニュートンの力で物体をその力の方向に1メートル動かしたときに伝達されるエネルギーとして定義されており、物理学者ジェームズ・プレスコット・ジュールにちなんで名付けられました。
SI基本単位での表現
ジュールは導出単位であり、SI基本単位では次のように表されます:
1 J = 1 kg·m²/s²
これは、エネルギーが質量・距離・時間の関数であることを示しています。
さまざまな文脈でのエネルギー
ジュールはさまざまな物理式に登場します:
力学的仕事
W = F × d
(力 × 距離)電気エネルギー
W = V × I × t
(電圧 × 電流 × 時間)熱エネルギー
Q = m × c × ΔT
(質量 × 比熱容量 × 温度差)
実用例
約100グラムのリンゴが1メートル落下すると、約1 Jの位置エネルギーが放出されます
単三電池1本にはおよそ9000 Jのエネルギーが蓄えられています
落雷1回で最大50億 Jが放出されることもあります
主な用途
物理学・工学:エネルギー評価の共通単位
電力システム:消費電力や料金計算(例:1 kWh = 360万 J)
熱力学:熱量や内部エネルギーの定量化
栄養学:1カロリー = 4.184 J、食品エネルギー換算に使用
産業プロセス:機械的・熱的システムにおけるエネルギーの入出力測定