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ARIB STD-T75

ARIB STD-T75は、日本において5.76–5.92 GHz帯で動作する専用短距離通信(DSRC: Dedicated Short Range Communications)の技術要件を定めています。DSRCは主に電子料金収受(EFC)などの高度道路交通システム(ITS)に利用されます。本規格では、無線パラメータ、チャネル帯域幅、アクセス方式、電波法に基づく適合要件が規定されています。

適用範囲

本規格は、以下の短距離車両通信システムに適用されます:

  • 車載器(OBU: On-Board Unit)

  • 路側機(RSU: Roadside Unit)による料金収受および交通管理

  • 電子料金収受(EFC: Electronic Fee Collection)システム

  • 車両-インフラ間通信(V2I: Vehicle-to-Infrastructure)

周波数範囲と運用

  • 動作帯域: 5.76–5.92 GHz

  • チャネル帯域幅: 通常4.4–9 MHz

  • アクセス方式:

    • TDMA(Time Division Multiple Access):タイムスロット分割により衝突を回避

    • スロット化ALOHA:スロット単位のランダム送信方式、衝突後は再送信

出力制限

  • 車載器(OBU):最大500 mW

  • 路側機(RSU):最大2 W

認証およびマーキング

機器はARIB STD-T75に準拠する必要があり、日本の電波法に基づき登録証明機関(RCB)による認証を受けます。市場投入前に技適マークと認証番号を表示しなければなりません。

試験および認証に関する支援については → MIC認証サービス を参照してください。

注記
機器カテゴリ、認証プロセス、技適マークに関する包括的な概要はガイド → MIC要件 – 概要 にまとめられています。

参考文献・公式情報

公式ARIB規格

これは主要な情報源を厳選したものです。完全かつ最新の規制文書については、必ず各当局の公式ポータルを参照してください。すべての参照は2025年8月時点で確認済みです。

最終確認・更新日:2025年8月19日(IBL編集チーム) この記事にフィードバックを送る