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ARIB STD-T108

ARIB STD-T108は、日本において920 MHz帯で動作する低出力無線機器の技術要件を定めています。本規格はナローバンドおよびLPWAN技術をサポートしており、主にスマートメータリング、物流、テレメトリ用途に利用されます。日本の電波法に基づき、これらの機器の認証における規制基盤を提供します。

適用範囲

本規格は、以下のサブGHz無線システムに適用されます:

  • スマートメーター(ガス、水道、電気)

  • SigfoxやLoRaなどのLPWAN技術

  • 物流や農業分野におけるリモートセンサー

  • 産業用テレメトリおよび制御システム

これらの機器は、電波法施行規則第6条に基づき「小電力データ通信システム」に分類されます。

周波数範囲とチャネル化

  • 動作帯域: 920.6 – 928.0 MHz

  • チャネル幅: ナローバンド(例: 200 kHz)またはプロトコルに応じた超ナローバンド(→ チャネル帯域幅 参照)

  • 特定のサブバンドは、用途や送信デューティサイクルに基づき割り当てられる場合があります

出力制限

  • 最大等方放射電力 (EIRP):通常20 mW(13 dBm

  • デューティサイクルが高い送信には、より低い出力制限が適用される場合があります

  • 干渉を最小化するため、バンド内の他ユーザーとの共用を考慮したデューティサイクル制限が設けられています

認証およびマーキング

すべての機器は登録証明機関(RCB)による試験と認証を受ける必要があります。認証済み機器は、付与された認証番号とともに技適マークを表示しなければなりません。

試験および認証に関する支援については → MIC認証サービス を参照してください。

注記
機器カテゴリ、認証プロセス、技適マークに関する包括的な概要はガイド → MIC要件 – 概要 にまとめられています。

参考文献・公式情報

公式ARIB規格

これは主要な情報源を厳選したものです。完全かつ最新の規制文書については、必ず各当局の公式ポータルを参照してください。すべての参照は2025年7月時点で確認済みです。

最終確認・更新日:2025年7月21日(IBL編集チーム) この記事にフィードバックを送る