esc 閉じる

ARIB STD-T104

ARIB STD-T104は、日本においてLTE-Advanced(IMT-Advanced、4G)システムの技術要件を定めています。本規格は3GPPのLTE-Advanced仕様と整合しつつ、日本国内の周波数割当および規制枠組みに適合するように策定されています。

適用範囲

本規格は、日本の電波法の下で運用される公共移動通信ネットワークおよび端末機器に適用されます。STD-T104への準拠により、効率的な周波数利用と日本市場におけるLTE-Advanced機器の相互運用性が確保されます。

周波数帯域と運用

STD-T104に基づくLTE-Advancedは、日本国内の複数のIMT帯域で展開されています:

  • 700 MHz帯

  • 800 MHz帯

  • 1.5 GHz帯

  • 1.7 GHz帯

  • 2 GHz帯

主な技術的特徴

  • キャリアアグリゲーションによるスループット向上

  • MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)対応

  • 下り回線におけるOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)

  • 上り回線におけるSC-FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)

  • 3GPP Release 10〜13(2017年時点)に基づく改訂を反映

認証およびマーキング

すべてのLTE-Advanced機器は、日本の電波法に基づき登録証明機関(RCB)による試験・認証を受ける必要があります。認証済み機器には、付与された認証番号とともに技適マークを表示しなければなりません。

試験および認証に関する支援については → MIC認証サービス を参照してください。

注記
機器カテゴリ、認証プロセス、技適マークに関する包括的な概要はガイド → MIC要件 – 概要 にまとめられています。

参考文献・公式情報

公式ARIB規格

本ARIB規格は主要な規制文書を構成します。すべての情報は2025年8月時点で確認済みです。

最終確認・更新日:2025年8月19日(IBL編集チーム) この記事にフィードバックを送る